
骨粗鬆症
骨粗鬆症
2024年度は「骨粗鬆症・よく起こる骨折」と題して、たつの市の市民講座で講演をさせていただきました。
骨粗鬆症外来も担当しておりましたので、心配がおありの方はお気軽にお声がけください。当クリニックでは診療ガイドラインで推奨されている、DEXA法という方法で骨密度を測定しています。
また血液検査も行い、骨の代謝の状況や肝臓・腎臓の状況を確認し、状態にあった治療を組み立てていきます。また、投薬・注射治療だけでなく、姿勢や体幹筋力の維持に努めていただくようにリハビリテーションも状況に合わせてご案内いたします。
加齢などに伴って、骨の強度が下がり骨折しやすくなる病気です。
若い時であれば骨折しなかったであろう、ちょっとした衝撃(尻もちをついた、手をついてこけたなど)で骨折しやすくなります。
代表的なものでは、背骨(圧迫骨折)・太ももの付け根の骨(大腿骨近位部骨折)・手首の骨(橈骨遠位端骨折)などがあげられます。
また、一度骨折された方は次に骨折を起こす危険性が高くなり、連鎖して骨折する方もおられるので、もし骨折された場合は、その骨折で最後にするという考えが大切になります。
以下の条件に当てはまる場合は、検査をお勧めします。
骨粗鬆症の検査をご希望の方や、骨粗鬆症が疑われる方については専用の問診票に記載していただきます。(喫煙・飲酒歴や既往歴、御両親の骨折歴など)
背骨の変形や、姿勢、腰や背中の痛みの有無などについて確認します。
(痛みがなくてもすでに骨折されている方もおられます)
背骨(胸椎・腰椎)のレントゲン撮影を行い、骨折や変形の有無を確認します。
DEXA法という方法で腰椎と大腿骨の骨密度測定を行います。
ここまでで骨粗鬆症かどうかの診断がつきます。ここからは原因を調べたり、治療方法を決定するための検査となります。
血液中の骨に関わるミネラルのカルシウムやリン濃度、また骨の新陳代謝の状況を調べます。
「新たな骨折を予防する」ことです。
骨密度をあげることだけを目指すのではなく、以下のようなことに注力します。
カルシウムだけでなく、カルシウムの吸収を促すビタミンD、骨へのカルシウム取り込みを助けるビタミンKなどのミネラルも必要です。バランスの良い食生活を心がけましょう。
運動により骨の強度が上がることが知られています。
ウォーキングなどはもちろん、ふとももの前の筋力(大腿四頭筋)や、体幹を維持する筋力(いわゆる背筋や腹筋)などの体操指導やリハビリテーションも併せて行います。
良い習慣を身につけて、骨粗鬆症を予防しながらイキイキとした毎日を送りましょう。
大きく分けると、以下の4つの系統の薬剤があります。
上記の中でも患者様の性別・ご年齢・病態によって使用できるお薬の選択肢が異なります。どのお薬が適切なのか、かつ注意点についてもしっかりご説明した上で治療を行っていきます。